大阪万博の負の遺産:トラブルだらけの中国製EVバスはなぜ導入されたのか?吉村府政の責任と補助金の闇

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大阪万博の負の遺産:トラブルだらけの中国製EVバスはなぜ導入されたのか?吉村府政の責任と補助金の闇

2025年の大阪・関西万博は、「未来社会の実験場」として、カーボンニュートラルな社会の実現を世界に示す華々しい舞台となるはずでした。その象徴の一つとして導入されたのが、電気で走るEVバスです。しかし、万博が閉幕した今、そのEVバスは「負の遺産」として大阪の街に重くのしかかっています。トラブルが続出し、行き場を失ったバスは駐車場に眠り、その背景には「日本製」と偽られた中国企業の実態、吉村洋文府知事の政策、そして補助金を巡る根深い問題が横たわっています。

静まり返る「バスの墓場」

大阪市城東区森之宮。ここにある大阪メトロの広大な駐車場には、万博のロゴをまとったEVバスが100台以上も整然と並べられています [1] [3]。これらは、万博の来場者輸送のために導入されたEVバスの一部です。万博閉幕後は路線バスなどへの転用が予定されていましたが、安全性への深刻な疑義から運行のめどが立たず、「塩漬け」状態となっているのです [1]。

導入されたのは、大阪メトロが北九州市の「EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)」から調達した車両です。万博会場内で使用された小型バス35台、会場と駅を結んだ大型バス115台に加え、大阪市内で運行されていたオンデマンドバス40台を含む、合計190台ものバスが行き場を失っています [1]。元運転手からは「こんなことになろうかと思っていた」「引き取り先もなく、修理してもすぐに不具合が起きて危険」といった声が漏れており、現場の深刻さがうかがえます [3]。

「ハンドルが効かない」― 続出した危険な不具合

なぜ、これらのバスは運行できないのでしょうか。理由は、あまりにも多くの、そして危険な不具合が相次いでいるからです。特に衝撃的だったのは、2025年9月に大阪市福島区で発生した事故です。ドライブレコーダーには、運転手がハンドルを左に切っているにもかかわらず、バスが右に流れて中央分離帯に衝突する、という信じがたい映像が記録されていました [4] [5]。

国土交通省がEVMJに命じた全数点検では、さらに驚くべき実態が明らかになります。国内で販売された317台のうち、実に35%にあたる113台で不具合が確認されたのです [2]。

主な不具合の事例
ハンドル操作時にブレーキホースが摩耗し、ブレーキが効かなくなる恐れ [1] [6]
走行中にブレーキチャンバー(ブレーキ装置の重要部品)が脱落 [6]
坂道での意図しない暴走 [6]
インバーターからの発火 [6]
低速走行中に足回りの部品が破断 [6]
信号待ちでモーターが突然停止 [5]
扉の開閉不良、雨漏り、カメラの脱落 [7]

これらの不具合は、乗客や運転手の命を直接的に脅かすものであり、公共交通機関として到底許容できるレベルではありません。

「自称・国産」の正体と、実績あるBYDの「排除」

さらに問題を根深くしているのが、これらのバスが「日本製」と謳われながら、実際には中国メーカー3社によって製造されていたという事実です [2] [7]。EVMJはこれらのバスを輸入し、国内向けに販売していました。驚くべきことに、これらの中国メーカーは、自国である中国国内ではバスを販売するための認証すら取得しておらず、「日本向けに初めて製造した」という経験の浅い企業だったのです [7]。

一方で、世界最大のEVメーカーである中国のBYDは、日本国内で10年以上の実績を持ち、すでに500台以上のEVバスを納入していました [11]。万博の選定過程では、当初BYD製のバスが有力視されていましたが、「日本製であること」を理由に最終的に排除され、代わりに「国産」を謳うEVMJが選ばれたのです [12]。しかし、そのEVMJのバスもまた中国製であったという事実は、この選定過程に大きな疑問を投げかけています。

「予算に合わせるため、安い部品をかき集めて何とかバスに仕立てている」

PRESIDENT Onlineの取材に対し、現地の関係者はこう証言しています [2]。品質や安全性が二の次にされていた実態が、生々しく伝わってきます。

吉村府知事の号令と見解、そして「補助金天国」の罠

では、なぜこのような危険なバスが、公的なイベントである万博に大量導入されてしまったのでしょうか。その背景には、大阪府の吉村洋文知事の政策が大きく影響しています。

吉村知事は、万博を「未来社会の実験場」と位置づけ、EVバス導入を強力に推進しました。その狙いは、環境先進都市・大阪をアピールすることにありました。

「未来のカーボンニュートラルな社会というのはこうなるというのを、万博会場で示したい」[3] [8]

この号令のもと、大阪府はEVバス導入のための補助金制度を創設。大阪メトロがEVMJからの購入を決めた理由も、「導入時に国の補助金を活用する際、最も条件が合うのが同社だった」と説明されています [1]。しかし、その実態は「書類だけのシンプル審査」で多額の補助金が交付される「補助金天国」であったと指摘されています [2]。

不具合が次々と発覚し、安全性が大きく揺らぐ事態となると、吉村知事は方針転換を余儀なくされます。府が計画していた南河内地域での自動運転バスの実証実験について、次のように述べ、中止を決定しました。

「(バスの)不具合・安全性というのがあって、その確認が完了するまでは(実験を)進めない。確認している最中ですから、まずは安全対策を第一に進めていきたいと思います」[5] [9]

この発言は、問題の深刻さを認識し、安全を優先する姿勢を示したものですが、同時に、導入を強力に推進してきた政治的責任が問われることにもなりました。府民からは「責任は誰にあるのか」という厳しい声も上がっています [10]。環境性能という大義名分のもと、安全性や品質に対するチェック機能が十分に働かなかった結果、税金が危険なバスの導入に注ぎ込まれたという批判は免れません。

BYD製バスの過去のトラブルと他自治体の状況

ここで比較対象として、BYD製のEVバスについて見てみましょう。BYDのバスも、過去に問題がなかったわけではありません。2023年には、日本自動車工業会が自主規制する化学物質「六価クロム」が一部の部品に使用されていたことが発覚し、問題となりました [13]。しかし、これは走行の安全性に直接関わるものではなく、EVMJのバスで見られたような危険な不具合とは性質が異なります。BYDは日本国内で、京都、奈良、立山黒部アルペンルートなど、様々な場所で導入実績を重ねており、走行不能に陥るような深刻なトラブルは報告されていません [11]。

事業者 導入実績
EVモーターズ・ジャパン 全国で320台以上導入、うち113台で不具合確認(不具合率35%)
BYD 全国で500台以上導入、走行不能となるような深刻な不具合の報告は少ない

最後に:C国による浸食で腐っていく大阪!それでも大阪府民は維新推しww

大阪万博のEVバス問題は、単なる車両の不具合では片付けられません。カーボンニュートラルという聞こえの良い目標が先行し、安全という最も重要な基盤がないがしろにされた結果です。そして、その背景には、実績よりも「国産」という名目を優先した不可解な選定プロセス、安易な補助金制度、そしてそれを後押しした政治の判断があります。

行き場を失い、静かに眠るバスたちは、私たちに重い問いを投げかけています。華やかなイベントの裏で、誰が、何を、見過ごしてきたのか。税金の使い道は正しかったのか。この「負の遺産」を前に、徹底した原因究明と責任の所在の明確化、そして再発防止策の構築が、今まさに求められています。

2026年は大阪府知事選挙があります。23年に吉野敏明氏が出馬し、維新や吉村知事の悪政を暴露して頑張ってくれましたが結果は惨敗でした。そして、2026年、現職の吉村以外立候補者無しとされていましたが、無所属連合の共同代表の大西つねき氏が出馬されます。

大阪は維新の独壇場ですから、当選までは難しいとは思いますが少しでも大阪がよい方向にむいて言ってくれればと思います。


参考文献

[1] 読売新聞. (2026, January 21). 万博閉幕後に転用予定だったEVバス150台、安全性に疑義「塩漬け」に…路線運行めど立たず. https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20260121-GYT1T00290/

[2] PRESIDENT Online. (2026, January 24). 「自称国産EVバス」の使用を早く止めてくれ…不具合だらけの中国製車両に乗らされるバス運転手たちの悲鳴. https://president.jp/articles/-/108031?page=1

[3] AERA dot. (2026, January 24). 大阪・関西万博で使われた100台超のEVバスが野ざらしの“負の遺産”に 不具合だらけで元運転手は「やばいよ」. https://dot.asahi.com/articles/-/274528?page=1

[4] 朝日新聞デジタル. (2025, October 1). 運転手「ハンドル左なのに右へ」 総点検指示のEVバス、事故のドラレコ映像. https://www.asahi.com/articles/AST9Z3DJFT9ZTIPE004M.html

[5] YTV NEWS NNN. (2025, December 28). 【疑惑】万博でも走った『EVバス』でトラブル相次ぐ「ハンドルが利かない」「いきなりモーター停止…」. https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/ytcadb8fdc7bbb48589b6c4aa625eee769

[6] くるまのニュース. (2025, December 3). 不具合多発… 「中国製・EVバス」なぜ今リコール? 2年前から危険性は指摘されていた!. https://kuruma-news.jp/post/984812

[7] EVsmartブログ. (2025, November 28). EVモーターズ・ジャパンが日本国内で販売した電気バスに何が起きているのか. https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/ev-motors-japan-ev-bus-problems-2025/

[8] Yahoo!ニュース. (2026, January 24). 大阪・関西万博で使われた100台超のEVバスが野ざらしの“負の遺産”に…. https://news.yahoo.co.jp/articles/e9632cf21e0fd04062081524926c056d80d84103

[9] Yahoo!ニュース. (2025, December 28). 【疑惑】万博でも走った『EVバス』でトラブル相次ぐ…. https://news.yahoo.co.jp/articles/ee4cf78825bfeb7d4322cc334f7cde66d8954499

[10] 大阪府. (2025, November 28). 府民の声 公表(詳細). https://www.pref.osaka.lg.jp/cgi-bin/citizen_voice/detail.php?id=27142&site=f-koe2

[11] 36Kr Japan. (2025, October 3). 低品質・高価格の万博EVバス、1社独占で150台受注。なぜBYDは「蚊帳の外」だったのか?ーー後編. https://36kr.jp/376379/

[12] 36Kr Japan. (2025, October 3). 「日本製」の嘘とBYD排除の謎⋯大阪万博EVバス150台が1社独占受注の闇、補助金不正の疑惑を追う. https://36kr.jp/448060/

[13] 東洋経済オンライン. (2023, March 5). “中国製”に誤算、電気バスは本当に普及するか 国内メーカー製増、中国BYD製に「規制物質」問題. https://toyokeizai.net/articles/-/656574

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